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JFEハイテンションボルト

「JFEハイテンションボルト」は、JFEスチール株式会社 西日本製鉄所の最新鋭線材工場で生産される優秀な素材を用い、JIS認定工場である日本ファスナー工業株式会社において完成品に至るまで一貫した品質管理のもとに製造いたしております。
JFE建材各種製品ともども需要家の皆様方のご利用をお待ちしております。

JIS認証(JIS B 1186)

認証番号 JQ0508172

形状寸法

ボルト


(単位:mm)
ねじの
呼び
d1 H B D D1 r K a-b h S
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 最小 最大 基準寸法 許容差
M12 12 +0.7
-0.2
8 ±0.8 22 0
-0.8
20 20 0.8〜1.6 2 0.7 0.4〜0.8 25 +5
0
M16 16 10 27 25 25 1.2〜2.0 0.8 30
M20 20 +0.8
-0.4
13 ±0.9 32 0
-1
30 29 2.5 0.9 35 +6
0
M22 22 14 36 34 33 1.1 40
M24 24 15 41 39 38 1.6〜2.4 3 1.2 45
※d1の測定位置は、l01/4 dとします。
※不完全ねじ部の長さxは約2山とし、全ねじの場合は約3山とします。
(単位:mm)
Lの区分 Lの許容差
50以下 ±1.0
50を超え120以下 ±1.4
120を超え250以下 ±1.8


ナット


(単位:mm)
ねじの呼び おねじの外径 H B D D1 a-b h
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 最小 最大
M12 12 12 ±0.35 22 0
-0.8
20 20 0.7 0.4〜0.8
M16 16 16 27 25 25 0.8
M20 20 20 ±0.4 32 0
-1
30 29 0.9
M22 22 22 36 34 33 1.1
M24 24 24 41 39 38 1.2
※ナット座面側のねじ部の面取りは、直径1.0〜1.05dとします。

座金

(単位:mm)
座金の呼び d D t cまたはr
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
12 13 +0.7
0
26 0
-0.8
3.2 ±0.4 1.5
16 17 32 0
-1
4.5 ±0.5
20 21 +0.8
0
40 2.0
22 23 44 6 ±0.7
24 25 48 2.4
※上図には45°の面取りを行ったものを示していますが、丸み(r)を付ける場合もございます。

機械的性質

ボルト

ボルトの
機械的性質
による等級
試験片の機械的性質 製品の機械的性質
耐力
(N/mm2)
引張強さ
(N/mm2)
伸び
(%)
絞り
(%)
ねじの呼び 有効断面積
(mm2)
最小引張荷重
(kN)
硬さ
F10T 900以上 1000〜1200 14以上 40以上 M12 84.3 85 27〜38HRC
M16 157 157
M20 245 245
M22 303 303
M24 353 353


ナット
ナットの機械的性質による等級 硬さ 保証荷重
F10 20〜35HRC ボルトの最小引張荷重に同じ


座金
座金の機械的性質による等級 硬さ
F35 35〜45HRC

トルク係数値

精度良く軸力を導入するためには、トルク係数値が安定していることが大切です。
JFEハイテンションボルトは、ボルトの等級や径に応じ、締付精度および締付工具の能力を考え、ナットに表面処理を施しております。
セットのトルク係数値は、下表の通りに定めてあります。

セットの
機械的性質
による等級
ボルトの
機械的性質
による等級
ねじの呼び 1製造ロットのトルク係数値 トルク係数値
による種類
平均値 標準偏差
2種 F10T M12 0.150〜0.190 0.013以下 B種
M16
M20 0.110〜0.150 0.010以下 A種
M22
M24

締付けトルク値(トルク法による締付け)

高力ボルトの締め付けには、標準ボルト張力を導入する必要がありますが、ボルト張力を直接に把握することは出来ません。
ボルトに必要な軸力を与えるためにナットを回転しますが、この回転に要する力(締付けトルク)はボルトに生じる軸力と比例関係にあります。
すなわち、締付けトルク値は次式により求められます。
T=k×d×N
…ここで、
 T:締付けトルク値(N・m)
 k:トルク係数値
 d:ボルトのねじ外径の基準寸法(呼び径)(mm)
 N:ボルト張力(kN)
実際の作業では、標準ボルト張力を導入できるトルク値で締付けます。
例) M20×80、トルク係数値0.135のボルトの本締めトルク→ 0.135×20×182=491N・m

等級 F10T(2種) 等級 F10T(2種)
トルク係数値に
よる種類
B種 トルク係数値に
よる種類
A種
ねじの呼び M12 M16 ねじの呼び M20 M22 M24
ねじ外径(mm) 12 16 ねじ外径(mm) 20 22 24
標準ボルト張力(kN) 62.6 117 標準ボルト張力(kN) 182 226 262
トルク係数値 締付けトルク値(N・m) トルク係数値 締付けトルク値(N・m)
0.150
0.155
0.160
0.165
0.170
0.175
0.180
0.185
0.190
113
116
120
124
128
132
135
139
143
281
290
300
309
318
328
337
346
356
0.110
0.115
0.120
0.125
0.130
0.135
0.140
0.145
0.150
400
419
437
455
473
491
510
528
546
547
572
597
622
646
671
696
721
746
692
723
755
786
817
849
880
912
943

※部材を確実に密着させるために、下記のトルク(N・m)で1次締め(予備締め)を確実に行う必要があります。
呼び径 M12 M16 M20 M22 M24
建築 約50 約100 約150 約150 約200
土木・橋梁 本締めの約60%
※ロット毎のセットのトルク係数値は、製品検査証明書に記載しております。
※標準ボルト張力=設計ボルト張力N0×1.1
 設計ボルト張力N0=0.75×ボルト耐力(規格最小値)F×有効断面積A

ナット回転法による締付け

ナット回転法による締付けは、トルク係数値のバラツキの影響をあまり受けずに安定した軸力が得られ、しかも施工後の検査は目視検査で良いので、トルクコントロール法に比較して施工管理が簡単です。
ナット回転法による施工は、次によります。
【1】1次締め 【2】マーキング 【3】本締め 【4】ナット回転量と共回りの有無を確認

ねじの呼び 1次締めトルク
(N・m)
本締め時の
ナット回転量θ
ナット回転量の
許容範囲
(M12) 50 60度 -0〜+30度
M16 100 120度 ±30度
M20 150
M22
M24 200
※部材を完全に密着させるために、1次締めを確実に行う必要があります。
※上記の回転角度は、ボルトの長さが径の5倍以下の場合に限ります。
※回転角レンチはF10T用のものをご使用ください。F8T用を使用すると、トルク不足により機器故障のおそれがあります。
土木・橋梁工事では、F10Tのナット回転法の適用は認められておりません。

設計資料

【1】許容力
・ボルト1本、1摩擦面あたりの許容力

単位:kN
等級 ねじの呼び 土木関係 建築関係
μ=0.40 長期荷重 短期荷重
μ=0.45 μ=0.45
F10T M12 17.0 25.4
M16 30.2 45.2
M20 38.8 47.1 70.7
M22 48.2 57.0 85.5
M24 56.0 67.9 102

【2】ボルト孔径・最小へりあき・最小はしあきおよびピッチ(建築)
単位:mm
ねじの呼び ボルト孔径 最小縁端距離 ピッチ
せん断縁
手動ガス
切断縁
圧延縁
自動ガス
切断縁
応力方向縁端
応力方向に
ボルトが3本以上
ならばない時
最小 標準
M12 14.0 22 18 30 30 50
M16 18.0 28 22 40 40 60
M20 22.0 34 26 50 50 70
M22 24.0 38 28 55 55 80
M24 26.0 44 32 60 60 90

【3】ボルトの長さ
単位:mm
ねじの呼び 締付長さに
加える長さ
M12 25
M16 30
M20 35
M22 40
M24 45
※長さが5mm単位とならない場合は、2捨3入・7捨8入します。